【1日目】   【2日目】   【3日目】  



《 前日 》


レイキーが明日からいないから、ヨセミテへ行こう!」
ケビンが言い出したのは、金曜日の午後。
ちなみにレイキーとは彼のボス。スタンフォード大学の教授だ。
ケビンに言わせると、水質学の父といわれている人のじきじきの教え子らしい。
「レイキーは息子だから、僕は孫だね。」と言っていたっけ。
もちろん、レイキー自身もすごい人らしい・・。
でも、彼は見た目、全然そんな感じがしない。他の教授に比べて、なんというか・・・砕けている。
それも、そのはず。後から聞いたのだが、彼は以前、長距離トラックの運転手をしていたという異端児。
短大は、お世辞にもいいとは言えない学校。学生結婚を経て、大学へ進学、その後、努力を重ねハーバード大学の博士まで
取った人だ。トラック運転は学生時代にやっていたらしい。
彼の話をするととても長くなるので、別枠で話すことにしよう。
とにかく、この異端教授を私は結構気に入っているのです。もちろんケビンも。

「ええ?!明日から??予約もなにもしてないよ〜。」
「大丈夫、大丈夫。今からするから・・」と、バタバタと準備を始める。
今回はキャンプじゃないから、荷物はそんなにいらないな・・・っと思っていたが、防寒着も含めると トランクいっぱいになってしまった。
「とにかく、早く寝よう。」と気合を入れて寝たのだが・・・・やはり寝坊をしてしまう2人。
私たちってどうしていつも、大事な時にこうなの?!


《 1日目 》

bord
急いで出発。Mountain Viewから約5時間、山道をドライブ。ヨセミテゲート看板前でお決まりの写真撮影。  

どんどん進むと、でっかい岩山が!これがエル・キャピタルなのねぇ〜怖〜い!! とよく見ると、岩に黒い点が何個か・・・まさか?!

・・・そのまさかでした。
「人が人が登ってるよぉ〜」
ケビンの望遠鏡を持ち出し確認。後から聞いたのですが、El Capitalはロッククライミングで有名なんだそうだ。 

あんな高いところに登ろうなんて・・・・猿も豚もびっくりね。

 


まずは今日の宿確保。ビジターセンターへ急ぐ。


ビジターセンターは人で溢れていた。ビジターセンター内にある電話でとりあえずバレー内のYosemite Lodgeに問い合わせてみる。 

週末ということもあり、やはり無理だった。
結局、2日めはCurry Villageに1日目はバレーから離れた
Wawona Hotel に泊まることに。
でも、これが結果としていいことに・・。


情報を集め、いざ南へ。
まず、ヨセミテの滝。ビジターセンターのすぐ近く。9月ということもあり、水の量が少ない。
「あんな高いところから落ちてくるんだぁ〜。水は怖くないのかなぁ〜」と意味のない質問を私。
「ちぇんちゅんって時々、予想もしないこと言うねぇ〜」とケビン。
「・・・・・・・。」
bord ブライダルベールの滝を経て、トンネルビューへ。絵葉書に見た景色が広がる。
あれが、ハーフムーンドームね。本当に半分・・・。

また、あまり賢いといえないコメントをするちぇんちゅん。
さぁ、次、次!(^^;)

途中、一本道が2つに分かれる。

私たちはサンセットをグレイシャー・ポイントで見るために 左へ。と、途中、車を止めている人発見。私たちも車を止めてみる。
その人たちは森の中に入っていく。
サンセットまで時間がありそうだったので、私たちもついていってみることに。
後でわかったのだが、ここは結構有名なトレイルらしい。
森の中をあるくと赤頭巾ちゃんのような気分になってくる。ってことは、ケビンは狼??
とても気持ちのいいトレイルだ。30分ほど歩くと、急に道が開けた・・かと思うともう断崖絶壁。


「ひぇ〜何ここ?!」


右にはハーフムンドームが見える。ケビンは政府の地質マーク(?なんて訳すの?)を見付け、喜ぶ。
こんな絶壁に手すりもつけないなんて・・・・アメリカ強し。もし、事故でもあったら誰が責任を取るのかしら?

私がのろのろ歩いていたので、日も暮れてきた。

絶対サンセットは”グレイシャー・ポイント”で!と決めていた私たちは急ぎ足で向かう。

 

 

【 グレイシャー・ポイント 】
bord グレイシャー・ポイントからはドームがきれいに見える。太陽もちょうど真上にある。
前では、レンジャーがドームの説明をしている。
準備のいい人達は、ガスバーナーやカップラーメンを食べながら聞いている。
そういえば、さっきまで走っていたので分からなかったけど、なんか寒くなってきた・・・・
サンセット直前、ケビンが上着を取りに10分の道のりを車へ取りに戻ることに・・・。

 ダッシュで向かうケビン。・・・ごめんね。彼の背中に手を合わせるチェンチュン。
ジャケットと毛布と朝準備したあったかいお茶とポテトチップスを抱えて、間一髪帰ってきた。
ケビンお疲れ様。
ハーフムーンドームに写る夕日は、とにかく幻想的だった。影がドームを包んでいく。
自然の神秘だねぇ。

 

 

 

 

 

【 Wawona Hotel 】


bord
 

 

暗い道を飛ばして、今日の宿Wawona Hotelへ。 素敵なホテルだ。

昔見た、「サウンド・オブ・ミュージック」の子供たちが住むお屋敷のようだ。
ちょっと足を伸ばしただけあった!!(部屋は狭いけど)
上機嫌でチェックインを住ませ、食事へ・・・と思ったら。時すでに遅し。レストランはオーダーストプ。
結局、私たちは部屋でスナックと果物をつまむことになった。くそぉ〜!!

明日は絶対あのレストランで 食べるぞぉ〜!

明日の朝食を楽しみに、早い就寝。ぐぅ〜(--;)