■ 自己人
2005年 1月 【 U】
中国語には自己人っていう言い方があります。
日本人が見ると「自分のことしか考えない自己中心的な人?」って感じがしますが、、
自己人は日本語でいう「身内」に当てはまります。
この自己人は台湾文化に入っていくときにかなり必要なキーワードとなっているようです。
台湾人は自己人とそうじゃない人との区別がはっきりしています。
そしてその人に対する扱いも・・・。
1つ例をあげると・・・・・私が結婚する前にはじめて彼の家を訪れた時のことです。
夕食に彼のおじさんのうちへ招かれました。
日本的感覚(私の感覚)では、私ははじめて訪れたゲストですよね。
ですが、違うのです。
両親は私よりもおじさんたちに使い、
私が「何か手伝いましょうか?」と叔母さんに声を掛けると、すかさずお母さん
「○○(私の名前)がするから、あなたは座ってて・・・・」って・・・。
分かりますか?
私は両親とは初対面にも係わらず、私はもう彼らの自己人なのです^^;
付き合いの長いおじさんやおばさんよりも自己人なのです。
この話を台湾人の友達にすると
「それは受け入れられているってことよ♪よかったね。」と言われ益々複雑な気持・・・・。
聞く話によると、家に帰ったら姑が勝手に上がりこんでテレビを見ながらお菓子を食べていた・・・なんてエピソードも。
姑にとってみれば、自己人である嫁の家は我が家同然なのでしょうね。
さて、ケビンと結婚して(晴れて?)彼の自己人になった私。
これが喧嘩の種になろうとは・・・。
ある朝のこと、朝ごはんにご飯と味噌汁を準備したら、
「は?これだけ?」
と言われ、カチン!!
日ごろはパン一枚でいいよと言うくせに、「これだけ?」とは何だ!
前々から薄々思ってたのだけれども、結婚してから明らかに彼の話し方が変わった・・・と思うのは私だけでしょうか?
何と言うか・・・・・失礼になったというか・・・。
彼曰く、
「だって自己人だから、そんな言葉に気をつけてられないよ。」と・・・・。
そういえば、彼がお母さんと話すときはかなり喧嘩ごし・・・聞いていてハラハラさせられることも多々。
でもそれは自己人だからOKなんだとか・・・。
じゃ、その口調で私に話されたら・・・・・・・考えただけでも恐ろしい・・。
日本にはいいことわざがありますね。
「親しき仲にも礼儀あり」
いくら「身内」でも、人は人。自分ではありません。
もう少し、そういうデリカシーをもって欲しいなと思うのは、まだまだ台湾人になれていない証拠でしょうか?
F大の日本語クラスに行って来ました。
ボランティアで何かできないかと探していたらたまたま見つけたものです。
こちらでの日本語教育を見る、いいチャンスだと思い、1時間だけですが見学させていただきました。
生徒さんは約30人。
私が見たのはJapanese1という初級クラス。
メインテキストは
「Situational Functional Japanese」という英語圏の学生に良く使われるやつを使っていました。
(ちなみに日本では「みんなの日本語」というテキストがよく使われています)
学生に混じって、座り講義を聴きます。
・・・・・・・驚きました。
日本では直接法と言って日本語のみで教えるのが主流なのですが、
こちらでは英語を使い先生がどんどん説明していくといったものでした。
学生はセッセと英語で先生が説明したものを書き取っていきます。
・・・・・・・・・・・こういう教え方もありなんだなぁ〜
残り時間20分ぐらいは会話の練習としてネイティブが質問をして回るといったものでした。
・・・・・・・・・が、返事がすんなり返ってくる学生は少なく、英語で「それはどういう意味だ?」と聞かれ
英語で返す私・・・・・・・・。
これでいいのか? これでいいのか?
「学生が話せるようになること」を目標としてきた直接法畑育ちの私には正直しっくりこない1時間でした。
ですが、改めて考えると、大学の授業。
理解するということを目標に置けば、これもありなのかもしれません。
どちらにしても、いい機会です。
ゆっくり教授法を見直すきっかけにもなるかもしれません。
気長にやっていこうと思います。
■ 日本語クラス
■ Chinese New Year 2005
やっと旧正月が来ました。
私はこれから一生2回のお正月を味わうことになるんだなぁって思っちゃいました。
台湾会のちょっと早いChinese New Year パーティーがありました。
毎年台湾会のイベントには参加しているのですが、
年々、友達が減っていくのが寂しいです。
(みんな卒業していくから)
1年目、2年目はどのテーブルも友達がいっぱいで挨拶して回るのに大変だったのが懐かしい・・・・・・
今はもう1テーブルぐらいしか昔からの友達がいません。
アメリカ滞在7年目のケビン。
もうこんなに時間が経ってしまったのだと改めて感じました。