【 1月20日 】 結婚式場決まる
台湾での日取りが11月では悪いと言う事で、11月に日本で結婚式&披露宴をする事になった
日本でするなんて、全く考えていなかった私。
ど・どうしよう。
取りあえず大手ブライダルカウンターへ行ってみる事に。
小園さんという感じのいい方が私達を担当してくれることになった。
ここからは、トントンと事がすすむ。
毎週のようにブライダルフェア―に足を運び、毎日のように『メロン』を読む。
段々、式場のことが分かって来たものの、なんだかシックリいかない。

『これでいいのか?』『私がしたいのはこういうものなのか?』

ケビンは私に任せると言ってくれたものの、それも結構負担。
どこの会場に行ってもカップルだらけだ。
仕舞には、
『今日はお相手の方は?』
とご丁寧に私の寂しさを倍増させてくれる方もいる。
「海外にいるので、私1人なんです。」
「そうなんですか。外国の方なんですか?」
「ええ。」
「どちらにお住まい?」
「アメリカですが、もとは台湾なんです。」
「へぇ〜。国際的でステキですね〜。うらやましいわぁ〜。」
「・・・・・・」
とお決まりの会話になれてきた頃、友人から 「うちの教会で挙げたら?」と鶴の一声。

迷った。とにかく迷った。
というのは、その教会は私のうちから自転車で行ける距離。しかも今建築中。
取りあえず話しを聞きにいくことに。

教会はいわゆる結婚式場のチャペルとは程遠いほどシンプルだった。
『ここ?』
イメージとのギャップに戸惑う私。
部屋を見て周った後、神父さんとお話をした。
『お花は準備していただけるのか?』
『予算は?』『軽食は出してもらえるのか?』『フラワーシャワーは?』
と、かなりビジネス的な私の質問に、
『私達はビジネスでしているわけではありませんから・・・そういうのは・・』
正直、どん底に突き落とされた感じだった。

 この人達は何をしてくれるのよ!!!!

ちょっとイラっとしたのも事実。
そう思うと涙が止まらなかった。
不覚にも、初対面の人の前で、オイオイと泣いてしまった。(それも結構激しく・・)
今考えると、きっと疲れていたのだと思う。
私がしなきゃ。一生に1度だからいいものをしたい。
結構自分を追い詰めていたんだと思う。

家に帰って、ケビンに電話。
グチを言う私。・・・でもケビンの答えは・・・
「手伝って貰えないのは当然だよ。そういうのはアメリカでも友達とか家族が手伝ってくれるのが 普通なんだから・・。」
「それに、花や食べ物なんかはそんなに大切なんじゃないんじゃないかな」
ハッとさせられた。
私は、式場と教会を一緒にしていたんだ・・・。(--;)
反省する私にケビンが言った一言がこの教会ですることを決める決定打になった。


『式場は10年後20年後にはなくなってしまうかもしれない。  なくならなくても、関わってくれたスタッフの人はかわる。
 でも、教会なら建物はまずなくならないし、友達もいるし、信者さんや牧師サンは変わらない。  子供ができて、一緒に訪れることだってできる。』



永遠を誓い、これから定住しない私達には
永遠にありつづける原点になる場所が必要なのかもしれない。  
chainalin