お互いの国の正装
もし、披露宴で真っ赤なドレスを着ている人がいたら、間違えなくそれは新婦だと思うでしょう?
でも、それが新郎のお母さんだったら?
おまけに、その人は胸にでっかいコサージュをつけて・・・
でも、台湾では当たり前の光景。
それが、新郎新婦、両方の親がそんな服装なのです。
うちの両親は、結構国際的で、異文化にも理解があるほうだと思っていたのですが、
さすがに、日本の披露宴でとなると母から『待った!』がかかりました。
母と話し合いの結果、日本で黒いドレスをレンタルすることで落ち着きました。
しかし、私から義母に『日本の服を着て』とは言えません。
ケビンと話して、結納でもお世話になったMさんに何気なく話してもらうことにしました。
が・・・・やっぱり、黒い服&レンタルには抵抗があるよう・・・
当然ですよね。
もし、台湾の披露宴には留袖は着てこないでと言われたら、
きっと母は憤慨するでしょう。
『黒は日本人の正装なの!』って・・・。
Mさんの話によると、義母は『なるべく暗い服でくるから』と言ったそうです。
でも、いくら暗い服を着てきても、やっぱり日本人が考える服ではないのです。
それでも、なんとか、日本に合わせようとする義母の努力を考えると、
胸が痛みました。
どこかでお義母さんを日本の習慣に当てはめようとしていたのかもしれません。
親戚や友人の目を気にして、台湾の習慣を隠そうとしていた自分が
ちょっと恥ずかしくなりました。
ケビンにお願いして、お義母に電話してもらいました。
『 台湾の披露宴で着る服装でOKです。それも台湾の文化ですから。』
お義母さん、ごめんなさい・・。
【2004.9.12】