朝8時、私達の担当のガイドがやってきた。
昨日の晩寝る前に、彼が来たら起こしてくれるようにと頼んでおいたので
それまで熟睡。

担当のレオさん、ホテルの人から聞いたのかちょっと慌ててる。
ひたすら朝から言い訳を聞かされ、ちょっとうんざり。
事情を話し、今日はキャンセルさせてもらうことにした。むろんお金は帰ってこない。

レオさんと一緒に病院へ向かう。
1階でベッキーに会う。「大丈夫?ちゃんと寝た?」とジェスチャーで話しかけてきてくれる。
彼女は朝から仕事だったらしい。私より寝ていないのに・・・・・・・・・。
彼女の睡眠時間を思うと胸が痛んだ。

病院につくとちょうど朝食が終わった後だった。
ケビンは元気そう。熱もすっかり下がっている。腹痛も下痢もないとのこと。
一安心。
けれども、先生はあと1日休んでいくようにいったらしい。
おまけにマネージャーらしい人が来て、

「あなた、ドクターにお金がないって言ったらしいけど、私はそう思わないわ。
 あなたは絶対お金を持っているはず・・・・・」

と含み笑いで言われたらしい。
怖すぎる・・・・・・・・・・。
この病院は完璧にビジネスでやっているんだ。一刻も早くここから出なければと思い、

「いや、大丈夫だから。それに明日はマチュピチュへ行くことになってるから」

と言うと、マネージャー

「大丈夫よ、夜中に出て行けば朝早くの電車に間に合うわ。」と・・・・・・。

患者を夜中に出すのか?この病院は??
ケビンがなんとか話をつけると、今度はマネージャー

「じゃ、11時までに出て行ってね。じゃないと次の日の料金に入るから」って・・・・。

ここはホテルか?!!!

何はともあれ、ケビンは無事退院。
ですが・・・・・その日はやっぱり観光ををパスしてホテルで安静。
その間私とレオさんで医者に言われた薬を探しに街へ。
クスコの町にはたくさんファーマシーがあります。
ペルーには国保がなく、病院にはなかなかいけないそうです。
だから、薬屋さんの薬で済ませてしまうのですね。

結局、言われた薬は普通のファーマシーにはなく、レオさんが国立病院まで行って買ってきてくれました。後でみたら全てアメリカの薬。アメリカで買うより何倍も高い値段で売られていました。
ケビン、「うちの薬箱にあるのと同じものだ〜!」とかなり悔しそう。

先生に言われた薬の中で不思議なものが・・・・・・
Garonというジュースです。これもこちらでは薬らしいです。
ちゃんと12時間おきに1瓶と書いてありました。
でも、どう見ても普通のスポーツドリンクです・・・。
うーん。

それから、もう1つびっくりしたのはお医者さんからこっそり渡された薬。
注射針と注射器と薬。
「もし熱が出たら打ってあげなさい」って・・・・。

「できないってばぁ〜」

とぼやいているとレオさん、「じゃ、私がしてあげますよ」って・・・・・・ええええええ!
なんでも学校で習ったとかなんとか・・・・でも彼の専攻って観光学かなにかじゃなかったっけ?
信じられん・・・・怪しすぎる・・・・

絶対何があってもこの注射器は使うまいと心に誓った私でした。


ケビンが寝たので、私は少し街を散策。
クスコは坂道が多く、ちょっと歩いただけでも息切れがします。
途中、クスコの町が見渡せそうな道があったので入って行ってみると・、
女の子が私のほうをじっと見ていました。
「??」と思いながら通り過ぎると、女の子パンツを脱いで用をたし始めました。
よく見れば、それらしき後と、異様な匂い・・・・・

道でするとは・・・・・・・・

この街の影の部分を見たような気がしました。

こんな道が続きます

有名な12角の石
インカの礎石は「剃刀もとおさない」ほど
ぴったりはまってます。それが何百年も崩れず今まであるなんて・・・インカ文明のすごさを感じます。

インカ博物館の入り口で

ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会
隣には短大があります。
(私は教会と間違って入ってしまいました^^;)

アルマス広場で子供たちのコーラスがあっていました。やたらと歌がうまい子供たち・・・びっくり。

アルマス広場で休憩をしていると、物売りのオバサンが声をかけてきました。
1歳ぐらいの赤ちゃんをおぶっていました。
はじめは、物を売りつけてきたおばちゃんでしたが、(私は買わず・・・)
隣に休憩をはじめ、しばしおしゃべり。

マチュピチュの話になったので、「行ったことがありますか?」と聞くと、「ない」という返事が帰ってきた。

クスコからマチュピチュはそんなに遠くはないのだけれど、
インカの末裔である彼女たちが行ったことがないなんて・・・・・・・

この街でどれだけの人がマチュピチュへ行ったことがあるのだろう。
きっと昨日助けてくれたベッキーも行ったことがないのではないだろうか。
彼女の話によると彼女が行ったことがあるところは隣町のなんとかってところだけらしい。
それも、売るための人形を作るためにバスでいっているのだそうだ。

たしかにマチュピチュへ行く列車は彼女たちにとっては安いものではない。
でも本当に見て欲しい人がたちがどれだけ見れているのか・・・・・・
観光でのうのうとやってきた私が見ていいものなのか・・・・・・・なんだか申し訳ない気がした・・。

彼女と別れホテルへ戻る。

ケビンは結構元気になっていた。

とりあえず夕食を食べに近くのレストランへ。
ここで食べたスパゲッティーすごくまずかった。

でも、昼間の彼女のことを思うと・・・・・・・・ぐっとこらえ食べた。



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